『希望ヶ峰学園史上最大最悪の事件”はその名の通り、”希望ヶ峰学園”を舞台として起きた事件らしい。

その事件の中心人物は、”カムクライズル”という名の生徒だった。

カムクラは希望ヶ峰学園が総力を挙げて育成した、学園の象徴ともいうべき天才で……、曰く、あらゆる才能を身につけた、天才の中の天才だったらしい……。

その『人類の希望とも言える優れた才能』を指して、カムクラは学園でこう呼ばれていた……。

”超高校級の希望”と……。

学園側はその類まれなる才能を守る為に、カムクラの素性の一切を明かしていなかった。

それゆえ、学園内の生徒達にも、カムクラの存在はほとんど知られていなかったのだが……、そんな”希望の象徴”ともいえる生徒が、突如として恐ろしい事件を起こしてしまったのだ。

学園のエリートばかりで構成される、希望ヶ峰学園の生徒会13人が……カムクラによって惨殺されてしまったらしいのだ!

しかし、事件はそれだけでは終わらない。

学園側は優れた才能を持つカムクラを守ろうと、その事件を隠蔽してしまった。

だが、その一方で……、その事件を利用しようとする”ある生徒”が、暗躍を始めていた。

その生徒は学園の隠蔽工作を暴き、それを明るみに出す事によって……、以前から待遇に不満を募らせていた予備学科の生徒達を焚き付け……、彼らを一斉蜂起させたのだ。

それが……希望ヶ峰学園の崩壊の序曲となった。

これが”希望ヶ峰学園史上最大最悪の事件”の全貌だ。

やがて、その事件はさらに恐ろしく凄惨な事件へと発展していく。

後に”人類史上最大最悪の絶望的事件”と呼ばれる忌々しき事件だ』